坐骨神経痛というと「神経が圧迫されている」と考えられることが一般的です。
しかし臨床では、それだけでは説明できない症状が多く存在します。
重要なポイントは、坐骨神経は単独で存在しているわけではないということです。
実際には、神経の周囲には動脈や静脈が並走しており、これらは一体となって機能しています
。 さらに、これらの神経や血管は体の動きに合わせて滑るように動いています。
前かがみになる、歩く、座るといった日常動作の中で、神経と血管は数ミリから数センチ単位でスライドしています。
この「滑走」が正常であれば、神経にも血管にも無理なストレスはかかりません。
ところが、筋膜が癒着すると状況は大きく変わります。
筋膜とは筋肉を包む膜で、本来は組織同士の滑りを良くする役割があります。
しかし長時間の同じ姿勢や過去の炎症、運動不足などによって、この筋膜が硬くなり、
組織同士が貼り付くように癒着してしまうことがあります。
この癒着は、神経だけでなく血管にも影響を及ぼします。
つまり、神経と動脈・静脈が一緒に滑れなくなる状態が生まれます。
このとき、まず起こりやすいのが血流の問題です。
動脈の流れが悪くなることで酸素供給が低下し、静脈の流れが滞ることで老廃物が溜まりやすくなります。
その結果として、冷えやしびれ、重だるさといった症状が先に現れます。
そして、この状態が続くと、次に神経へのストレスが強くなります。
本来スムーズに動くはずの神経が引っ張られたり、局所で圧迫されることで、
痛みがはっきりと出てくるようになります。
つまり、坐骨神経痛は「いきなり痛みが出ている」のではなく、
血流障害 → しびれ・冷感 → 神経痛 という流れで進行しているケースが多いのです。
岡山・倉敷・総社エリアでも、長年改善しなかった方の中に、このパターンは多く見られます。
大切なのは、「どこが悪いか」だけでなく、「神経と血管がきちんと動けているか」を見ることです。 この視点を持つことで、これまで改善しなかった坐骨神経痛にも新たなアプローチが可能になります。
こころ腰痛回復センター岡山
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